2014年5月2日金曜日
2014年5月2日金曜日
リバーサファリ(シンガポール)のオオカワウソ
大学も連休に入ったため、一息入れています。新年度が始まると落ち着くまでが大変です。3月末に、シンガポールとマレーシアにカワウソ研究で行って来たのですが、なかなか報告する時間がありませんでした。シンガポールに行ったのは、まだ見たことの無いオオカワウソを見るためでした。南米アマゾンを中心にかなり広く分布するオオカワウソはドイツの研究者を中心に精力的に研究が進められて来ました。昼間に群れで活動するために観察がしやすく、胸の斑紋で個体識別が可能なカワウソです。大きいものは人の大人くらいの大きさになります。シンガポールでは昨年リバーサファリを新しく開園し、パンダ(なぜリバーサファリに?)やマナティーと共に展示されています。アジアで唯一オオカワウソを飼育している動物園です。期待したほど大きく感じはしませんでした。東南アジアのビロードカワウソもそれなりに大きいためかもしれません。しかし、尾がビーバーのように平たかったり、水掻きが非常に大きかったり、その形態はやはり独特でした。ペアで飼育されており、子どもが昨年生まれたのですが、残念ながら死んでしまったとのことでした。東南アジアの雨期はカワウソ天国なのですが、アマゾンも雨期には水面が上昇して同じような状況になります。オオカワウソは真昼はあまり動かなかったのですが、それ以外は活発に動き、結局、開園から終園までうろちょろしてました。沢山のマナティーも迫力がありました。水に入って餌を上げている人と比べて下さい。その後、マレーシアに移動し、論文の打ち合せ、ブラジルでの発表、次のプロジェクトについて話し合いました。